キャビアって美味いか?

最近、とある予約困難有名料理店に行った。しかし、何故か「美味いか?」と自問してしまった。確かに「不味くはない」が、本当に美味いのだろうか?もちろん自分の舌の退化もあるし、食べ慣れたせいもあるのかもしれない。何故だろう?
実は同じようなことが鮨屋でも、中華でも言えるのである。もっと言うなら有り難がって食べている食材についてもだ。キャビアは本当に美味いかと自問してみよう。塩っけと魚卵の旨みがあるというだけで、よーく舌の上で転がしてみると、何か他でも代用できるような気もするし(トンブリに出汁を効かせて濃いめの塩茹でとか)。「美味いはず」という暗示にかかっているだけではないのだろうかと思ってしまう。トリュフにしてもそうだ。香りだけで味はそう感じられないが、あまり香りが強いと料理そのものを打ち消してしまうような気がしないでもない。
よく「ケンタ食堂」というインスタを見ているが、彼が白菜の浅漬けは塩だけが一番美味いと言っていたので、やってみたらそれはシンプルで美味かった。それまで塩昆布や浅漬けの素を入れたりしていたが、甘みの少ない塩だけがやはり白菜の旨みを引き出していて美味いのだ。ザクザク切って塩と混ぜて1時間も重しをしておけば出来上がる。塩気が濃ければさっと水にくぐらせればいい。固く絞って、それだけでいいが、手を加えたければ柑橘系や生姜をちょこっとのせればいい。下手に化学調味料なんか加えたら絶対ダメだ。何が美味いかの基本を知らずして多くを語るなだと思う。
とかく最近の港区、中央区のレストランは単価アップに必死だ。高級食材をふんだんにこれでもかと盛り1人5万だ、10万だと取る。しかし、美味いはずと思って食ってるだけだよ。値段とは合っていないよ。1000円の美味いたらこと5万円のキャビアをブラインドで冷たいカッペリーニあえて食ってみな。意外にたらこが美味いと思うよ。