THE LIFEFUMIO TAKASHIMA
商売古今東西2025.8.31

続ける

近頃は全てにおいてビジネスサイクルが短くなっていて、急成長させて起業後数年で売却や、M&Aの対象になるとか、あるいは商品もそのサイクルがすごく短くなっている。しかし、何が一番儲かるって、長くやる事じゃないかなぁと思う。例えば1億円でも100年続けば100億の売上になる。もちろん100年続けるにはそれなりに「続ける」為の工夫も要るわけだが、数年で決着つけるようなビジネスが多い今だからこそ、100年続けられるビジネスを創出する事に意味があるように思う。Francfrancはもう自分のものではないが、今年33年目を迎えているが、基本を間違えなければあと67年続けられると思う。森永ミルクキャラメルや、カップヌードルや、虎屋の羊羹など長寿商品は世の中にたくさんあるが、もちろんいろんな研究は絶え間なく行っているはずだが、同じものを長く作り続けられるところに多大な利益の源泉がある。しかし続けるにはまずお客さんが「飽きない」ということが大前提にあり、そして企業側は「飽きさせない」という努力がいる。もう夏の定番になったハンディファンという小型扇風機商品も売り始めて6年ほど経つがFrancfrancでは今年も140万台ほど売れるらしい。類似商品が山のように売られても毎年伸びているのは、価格を変えずに、毎年品質を良くし、デザインやカラーを変え、世の中のハンディファンのスタンダードに成り得たからである。それでも今のままであと10年は持たないだろう。そのうちちゃんとした冷却装置がついたファンになっていくのだろうと思う。

数年でどうにかというビジネスはエイヤッ!という熱量でなんとかなってしまうが、100年となると熱量だけでは続かないし、完成された仕組みを裏側に持った「信用」を構築しないといけない。今どきどこの企業も問い合わせ窓口に電話してもかからないか、自動音声だが、100年続けるならキチンと人の声で対応したいし、たとえクレームでもその処理の仕方でお客様が更にファンになるような対応をしたい。24時間365日稼働が便利なように見えるが、100年続くには従業員も大事にしなければいけない。専門的に長く働いてほしいからだ。週休2日は当たり前だし、店も休めばいい。お客様にも休みを取る理由を説明すれば良いだけだ。逆にそういうことも信用に繋がる。

そんな気の長い話と笑われるかもしれないが、それくらいの気持ちで始めたら良い仕事になるような気がするなぁ。