New Analog
世の中のデジタル化が進み何でもかんでもデジタル処理されるのは便利なようで不便でもある。例えば、レストランに入ってQRコードをスキャンしてメニューを見るケース。見るだけ、見てオーダーできる、見てオーダー出来てお会計もできるなどのパターンがあるが、どうせなら最後のお会計までやらせて欲しい。メニューを見るだけなら普通のメニューにしろと言いたい店もある。何がデジタルなのかアナログなのかごちゃ混ぜだ。アプリもどんどん新しいアプリが出てくるが課金ものはダウンロードしない。何故ならほとんどのアプリが解約しにくいようにしているからだ。まだ使っているうちは良いが、使わないのに解約しづらいアプリにどれだけの費用をみんなが払っているか。先だってHuluもUsenもやめたが、これもなんだかんだ面倒だった。企業への問い合わせやクレームもほとんどがチャットか自動音声だ。生の声に届くまでには大変な距離がある。JRなどまだ駅ネットとEXカードは別だ、つまり仙台から大阪まで新幹線の切符はどちらでも買うことは出来ない。別々だ、そして2人分だとしたら発券しなければいけないが、仙台駅にはEXカードの発券機はない。東京駅でやらなければいけない。まぁ、何とも不便極まりない。デジタル化で効率が良くなったのは企業側だけで、消費者側は便利になっているのだろうか?つまり、中途半端なデジタル化は客側を混乱させるだけでちっとも心地良くないことが多い。タクシーアプリも出来、すぐ呼べるようになったが、1000円近くする配車料はいくら何でも高いだろう。おまけにうるさいCMモニターまでつけて。
逆に思うことがある。何が一番お客にとって良いことか、企業論理や流行などに流されないNew Analogな店があっても良いんじゃないだろうか?その代わり店側も出来る、出来ないはハッキリする。店側もお客様もお互い気持ち良い信頼関係が築けるような店。逆にそういう店の方が新しい気がする。何も全てをアナログにと言っているのではない。デジタルに慣れたお客様には徹底してデジタル化した情報を提供するが、どうしてもお客様から直接聞いてみたい、伝えたいということはキチンと声や顔を見ながら話し合える店。24時間営業もしない、必ず週に2日は定休日を設ける。その代わりお客様にはデジタルもアナログもキチンと対応する。もちろんカスハラ的なお客様はお客様と認めないなど、お客様との関係性を最初にキチンと設定してお互いが良い距離感で気持ち良くなる店。そんな店があったら素敵だと思う。今の世の中は何でもかんでもお客様に迎合しすぎたり、あるいは便利なように見せかけて企業論理を押し付けたりが多すぎると思う。人間関係と同じだ。寄り過ぎてはかえってギクシャクするものだ。信頼感を持って適度な距離感でいれる人が長続きする。
今敢えて、そんな店や企業が増えてこないかなと思う。そんなトレンドを「New Analog」と呼んで良いのではないかと思う。