4月20日 中東の旅

4月1日から16日まで中東の旅をしてきた。目的は都市開発や大きな国家プロジェクトが目白押しの中東各国や大手デベロッパーオラスコムのサミー氏のスイス、エジプトのプロジェクトを視察することだった。多くの場所で感じたのは日本は点の開発が多いなぁという印象だ。彼らの開発はホテルだけではなく、ヴィラやアパート、ショッピングなど複合的にエリア開発をしている点が特徴的だ。日本も都心では六本木や虎ノ門などがあるが地方ではほとんど例がない。サミー氏の開発しているところは元軍事基地であったり、紅海に面した珊瑚礁のエリアだ。もちろん行政との絡みもあるが、まずはそういう開発を描けることができるかどうかだ。そして日本は何かと規制が多く、海辺の開発はほぼ難しい。少数の漁民を守るために開発が出来ない絶好のロケーションは数多くあるのにだ。
中東の中では意外にもオマーンが良かった。小さな国ではあるが、完成度が高いというか街もキレイで落ち着いた雰囲気だった。ポルトガルが一時支配していたこともあり、中東の割には日本人の好むような料理があり、美味かった。また2000m以上の山岳ホテルにも行ったが、野菜の畑があったり、水、電気などサステナビリティへの配慮がキチンと成されていた。サウジアラビアは脱石油ということでビジョン2030というテーマで大規模な開発を行っているが、急ぎすぎなのかまだ荒い感じがしたが、きっと5年もすればあっと驚くようなものができているに違いない。UAEもドバイを中心に2040年に人口を倍にする計画で、今後も不動産活況が続くのだろう。
一様に見て思うのは、やはり我が国日本の寂しさだ。他国はみんな普通に前に進んでいる。人口減、GDPなど何故日本だけ後退しているのだろう。そして、もし今の日本で南海トラフや首都圏直下型などの災害が起きれば、更に日本は復興で手間取り、遅れた国になる。能登でさえまだ復興していないのに更に大きな災害を復興させるだけの人手など無いだろう。そう考えると、例えば自分の人生の残りは復興と向き合うことになるのじゃないかと思ってしまう。そうなるのなら、自分はもうこの国を離れるかもしれない。例えば東京は優先的に復興しても、大阪や名古屋、もしくはもっと小さい地方都市は消滅の可能性さえある。今は世界中の国々がわがままになっている。小松左京の「日本沈没」じゃないが、世界中に助けてもらわなければいけなくなるのに、やもすると占領される可能性さえあるのではと思う。2週間ちょっとの長旅だったが、日本よりも後進国だった国がいずれも成長しているのと、成長を忘れた国とのコントラストが晴れない自分の気持ちだ。どの国の人も歓待してくれた。まだまだ日本に対するリスペクトがあるのだろう。その気持ちがあるうちに日本も大きなビジョンを掲げる必要がある。