最新銀座物語

銀座に「予詩」という人気のクラブがある。その店のオーナーママの「夕益」は出身は京都の先斗町。そして銀座の老舗クラブ麻衣子で働いていた。麻衣子から独立し、今や銀座では飛ぶ鳥落とす勢いのクラブチェーンにまでなったのである。その予詩のナンバーワンホステスだった「蓮」。しかし蓮は予詩から巣立ち今は「ファーストクラブ雅」のママになった。
そして多店舗化した予詩グループの本丸の店には新しく「もえ」というママが誕生した。いつもアハハと笑っている彼女は銀座ではナンバーワンの鈍感力がある子だ。厄介な客も全て笑って対処しているような逞しさを持っている。
そして老舗「麻衣子」にいたナンバーワンホステスの「京子」がついに離れることになり「ル・ムッシュ」という店のママになることになった。実はムッシュもここに来て勢力のある店だ。
こうして銀座の有名店の新しいママが3人誕生したわけである。もちろん銀座には毎日のように戦いはある。それ以前の「予詩」と「瑞木」の戦いもあった。
しかし、この時代になって、俺はこの「蓮」「もえ」「京子」の3人がどうこれからの銀座をつくっていくかが楽しみである。くしくも昨夜は蓮と同伴だった。蓮の口から出た言葉に「銀座の文化」という言葉があった。確かそうだと思う。大阪には北新地、京都には祇園、福岡には中洲。その土地なりの文化がある。銀座は政治家や経済人、文豪や医者や弁護士、様々な著名人によって支えられてきた。今はコンプライアンスなる面倒な言葉もあるので銀座でドンちゃん接待やっている様相は見なくなったが、いつの世も富める者はいるわけで多少若年にはなったが賑わっている店は多い。自分も月に2、3度は銀座に顔を出している。理由はわからない。きっと居心地がいいのだろうと思う。他愛もない話をしてシャンパンを頼んで正直独りでも20万以上は取られる。それで特別何かがあるわけでもないし、「今夜はちょっといいことしましょ」的な話などは何もないし、今まで銀座の女性と付き合ったこともない。馴染みのホステスと適当な話をして帰ってくるだけだ。まぁ、でもそれでいいと思っている。社交の場というほどでもない。でも正直女性は美しい。何千人のホステスが銀座にいるかは知らないが、それぞれに着飾り、それなりの仕草で毎夜店の中を舞っている姿は美しいものだ。他愛もない時間も値段はさておき、スナックの騒々しさとは違う、自分にとってはゆっくりできる時間だ。銀座に行く回数は大したことはないが、これからもそれなりに顔を出すであろう。多くの店ではなくて馴染みの店だけでいい。
次世代ママたちの活躍も楽しみだ。なんとなく迷い込んでしまう魅惑の世界なのだ。
※写真は左から「京子」「もえ」「蓮」各ママたち