THE LIFEFUMIO TAKASHIMA
ダイアリー2026.4.1

独身生活と自炊

実はカミさんがシドニーに行っている。下の娘がシドニーの花の学校に通っているので、アレンジメントの知識があるカミさんも行くと言って出かけた。そのおかげで俺は独身生活だ。振り返ってみれば過去にはなかなか俺を独身にはしてくれなかった。カミさんが泊まりがけで出かけるのも俺が出張だとか合宿だとかに出掛けている時に合わせがちで、ようやく俺が東京独身になれたのは60歳を過ぎてからだろうか。ま、俺を独身にすると何か悪いことをするのではないかというカミさんの疑心暗鬼なのだろうが、それは全く否定できるものではないかもだが、しかし、いざ独身になってみると確かにウキウキはするが、急に何かできる訳でもないし、逆にカミさんのいない家ものびのびしていいなぁと思う。隠れたことをしようと思えばいくらでも出来るのは確かだが、どちらかというといつでも出来るという開放感だけでじゅうぶんなのかもしれない。やはりカミさんとはいえ自分とは別な人間が共に棲むというのは何かと気を使うものだ。それが面倒という訳ではないし嫌ではないが、いざ一人となると開放感があるのは否めない。話はそれるが、LAで無人タクシーに乗った時に一番感じたのは運転手がいないという開放感だった。運転手に気を使う必要もないのだがやはりあの狭い車内空間の中に他人がいるというのは気を遣っていたのだと無人車に乗って初めて気がついた。

カミさんがいない間に夜の予定がない日が何日かあった。以前なら無理してでも予定を入れていたが、なぜか自炊しようと思うようになった。やはり外で飲むと相手がいるわけで、それはそれで楽しいのだが、話すことでエネルギーを使うし、1軒で終わらず、つい飲み過ぎになりがちだ。自炊なら自分一人の食事でいいから何でも好きに料理できる。で、今回は野菜をとにかく食べたいと思うのでいろいろスーパーで買い物している。昨日はセロリを食いたくて千切りにして人参やパプリカと共にサラダにしたが、塩、オリーブオイル、レモン汁だけでとても美味しかったし、ワインがすすむ。料理はしなくなると途端にダメになる。献立は浮かばなくなるし、作る段取りも下手になるし、盛り付けなども下手になる。調子がいい時はメニューがどんどん浮かぶし、今まで作ったことも食べたこともない料理でもたくさん浮かんでくる。そういう想像力が一番大事だ。味、色味、食感、盛り付けなどメニュー一つとってももの凄い想像力がいる。例えばナス、燒く、炒める、煮る、そして和洋中。それだけでも9種類だ。炒めると和風なら肉味噌炒め、炒めると中華なら麻婆豆腐、炒めると洋風ならアラビアータもあればボロネーゼやチーズとも合う。普段は献立を100%決めないでスーパーに行く。なぜかというと決めた献立の材料が無いかもしれないし、高いかもしれない。あるいは美味しそうな他の食材があるかもしれない。4品なら2品は決めて、残り2品はスーパーで決める。おそらく料理をしていればボケないだろうなと思う。つまり頭を使うからだ。ただ料理ばかり作って家から出ないのもいけない。世間と関わっていないと、これまた老けてしまう。要は何でもほどほどにだと思う。クッキングパパになろうとは思わない。たまに銀座も西麻布も交わっていないといけないね。さて今日は4月1日、街に出るぞ。

※写真は昨日作った(たこゆかり)。実はたこと漬物はよく合う。たくあん、柴漬け、キューちゃん、山芋の漬物などをみじん切りにして混ぜればいい。またザーサイはごま油を入れて混ぜると中華風のタコになる。