椎名誠

最近、椎名誠の本をよく読んでいる。彼の話は基本野営(今風で言うとキャンプ)しながらの飲み食いの話が多いが。共感できるところが多い。もう難しいビジネス書は読んでもピンとこないし(短絡すぎる内容だからだ)、俺に取ってはどうでもいい話が多いからだ。若い時も読んでいたが、ぐるっと回って今読んでみて「確かになー」と感じるところが多い。今日読んだ内容では「宴会の時には生ビールは後から来た方が良い」という文章だった。そう、そう言う機微が大事なのよ。後から来た方が乾杯の段になっても冷たいし泡がたくさん残っている。最初に来た生ビールは泡も消え、暖かくなりつつある。そう言うことの方がAIでビジネスがどうのこうのより大切な気がするのだ。そういうビールへのこだわりなくして何がAIだと思ってしまうのである。そう言う点は椎名と俺は共感できる。酒の肴の概念も納得できる。椎名がつくったという茹でたてのパスタにマヨネーズ、醤油、かつぶし、七味というのもつくったことがある。女子供にはわからない味だろう。何がうまい不味いなどは個人の味覚次第だ。俺は俺の飲み方で、俺の食い方で夜を過ごしたい。何もこの歳になって誰かに遠慮したり、へつらったりしながら飲み食いなどしたくない。そんなわがままは当たり前に通したい。そう思わせてくれるのが椎名誠だ。「至極のレストラン」云々の雑誌の特集。俺の至極とお前の至極は違うんだよ。俺は俺の行く店が至極でいいんだよ。
誰にも迎合したくないよ、わがままにさせてくれよ。でも少しはかまってくれよ。これが正直なジジイの気持ちだよ。そうやって社会に引っ掛かるように、振り落とされないように上手く生きていかなきゃね。