いい男

俺にとってのいい男、いろいろいるが一人は沢田研二(ジュリー)だ。若い頃は本当に色気のある男だった。持って生まれた容姿を生かしステージを華やかに出来るナンバーワンの男だったと思う。数々のヒット曲を生み出し、今の歌手には無い圧倒的なパワーでソロで観衆を惹きつけていた。俺も若い頃よく歌っていたが、独身の頃住んでいた吉祥寺でよく行くギター演奏のスナックでマスターのギターに合わせジュリーを歌っていたがマスターは俺のことを「ジュリー」と呼んでくれていた。しかし沢田研二も中年になるにつれその美貌は崩れ、体も太りオッサンに変貌していった。しかし精力的にステージをこなしながらも若い時のことを「あの頃は俺じゃない、今が本当の俺だ」と昔のチヤホヤされていたことを否定するように新しい自分を生きてきた。一時は相当太り昔の面影がすっかりなくなってしまったが、やはり俺にとってはジュリーはジュリーだ。俳優としてもいろんな作品に出ていたが、3年前に「土を喰らう十二ヵ月」という田舎で晩年を暮らす初老の役をやっていたがしみじみとして良い役をやっているなぁと思った。スター街道を突っ走ってきた中にも彼なりの反骨心や葛藤があったのであろう、それが抜けつつあるのか、力の抜けた感じがとても良い。今だにまだ活動しているみたいだが、一度ライブにでもいってみようと思う。